最近、「双極性障害(そううつ病)」を公表する有名人が増えてきています。
なかでも女優の広末涼子さんが発表したことで、大きな注目を集めています。
これまでは、メンタルの不調を明かすことにためらう人も多かったですが、有名人が声を上げることで、少しずつ世の中の見方も変わり始めています。
この記事では、双極性障害とはどんな病気か、そしてそれを公表した有名人たちが、社会にどんな影響を与えているのかを紹介していきます。
双極性障害とは?有名人が公表する意味
芸能界でも、心の病について話す人が少しずつ増えてきました。
中でも「双極性障害(そうきょくせいしょうがい)」という言葉を耳にする機会が多くなっています。
まずは、どんな病気なのか、その特徴をわかりやすく見ていきましょう。
まずは、この病気について基本的なことを整理しておきましょう。
双極性障害とはどんな病気?
双極性障害は、気分の波がとても激しくなる心の病気です。
気分が高まりすぎて落ち着かなくなる「躁(そう)」の時期と、反対に気持ちが落ち込み、やる気が出なくなる「うつ」の時期をくり返します。

この波は本人の意思ではコントロールが難しく、日常生活や仕事にも大きな影響を与えます。
身近な人がこの病気だったとしても、驚かないでくださいね。
有名人が公表する意味とは?
昔は、心の病を明かすことにためらいがありました。
とくに芸能界では、「イメージが悪くなる」といった理由で、体調不良の原因をぼかして発表することが多かったようです。
それでも今、あえて病名を伝える人が増えているのは、「同じように悩んでいる人の力になりたい」という思いがあるからなんですね。
共感の輪が広がっているのを感じます。
双極性障害を公表した有名人は増えている?
最近になって、双極性障害であることを公表する有名人が少しずつ増えてきています。
では、具体的には誰が公表していて、どのような反響があったのでしょうか?
その動きの中でも、とくに注目されたのが広末涼子さんの発表です。
広末涼子さんの活動休止と公表
2025年5月、広末涼子さんが双極性障害と甲状腺機能亢進症を公表し、芸能活動の休止を発表しました。
長年、第一線で活躍してきた女優の突然の発表に、多くのメディアが注目しました。
このニュースは、病気に対する偏見や誤解をなくす大きなきっかけになったといわれています。
(出典:スポーツニッポン 2025年5月2日 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/05/02/kiji/20250502s00041000318000c.html)
「まさか広末さんが…」と驚いた人も多かったのではないでしょうか。
他にも病気を明かした芸能人たち
以下のように、さまざまな分野で病気を公表している方がいます👇
- てんちむさん(YouTuber)
- 芹奈さん(Little Glee Monster)
- 泰葉さん(歌手)
- 田村翔太さん(元サッカー選手)
- こっちのけんとさん(シンガーソングライター)
- 松永真穂さん(元声優・DJ)
- の子さん(神聖かまってちゃんのボーカル)
- 兒玉遥さん(元HKT48)
また、文化・文芸の世界では以下の方々も公表しています👇
- 坂口恭平さん(作家)
- 絲山秋子さん(作家)
「あの人もそうだったんだ」と感じることで、気持ちが少し軽くなる方も多いのではないでしょうか。
まさに、言葉の力ですね。
「あの人もそうだったんだ」と感じることで、気持ちが少し軽くなる方も多いのではないでしょうか。
まさに、言葉の力ですね。
世界で公表している著名人も
海外でも、以下のような世界的スターたちが、双極性障害と診断されたことを公表しています👇
- カニエ・ウェストさん(ラッパー・音楽プロデューサー)
- マライア・キャリーさん(歌手)
- セレーナ・ゴメスさん(歌手・女優)
- キャリー・フィッシャーさん(女優)
- デミ・ロヴァートさん(歌手)
彼らの発信はSNSやドキュメンタリーを通じて、多くの人に届いています。
こういった動きは、きっと日本にも良い影響を与えてくれますよね。
公表が社会に与えるポジティブな影響
病気を公表することは勇気が必要なことですが、その一歩が社会に与える影響も決して小さくありません。
ここでは、どんな変化が生まれているのかを見ていきましょう。
同じ悩みを抱える人たちにとって、それは「一歩踏み出す勇気」にもなるのです。
病気への理解と共感が広がる
以前は「精神の病」と聞くと、怖い・関わりたくないというイメージを持つ人も多かったですが、今は「誰でもかかる可能性がある病気」として認識されつつあります。
有名人が公表することで、そうした誤解や偏見が少しずつ減っているのです。
「知らなかった」から「知っている」に変わるだけでも、大きな一歩ですよね。
これだけで救われる人も、きっといます。
支え合いのきっかけにもなる
リアルな体験談や本音が発信されることで、「自分だけじゃない」と感じる人が増えています。
それがきっかけで、治療を始めたり、人に相談できるようになったという声も少なくありません。
公表はとても勇気がいることですが、その影響は想像以上に多くの人の背中を押しているのです。
「もしかして、自分もそうかもしれない」
そんな気づきから人生が変わることもありますよ。
まとめ
今回は、双極性障害を公表している有名人が増えている背景と、その影響についてご紹介しました。
わかったことは以下のとおりです👇
- 双極性障害は、躁とうつをくり返す心の病気である
- 広末涼子さんの発表は大きな注目を集めた
- 日本でも海外でも、公表する有名人が少しずつ増えている
- 病気への理解や共感が広がり、偏見を減らすきっかけになっている
今後も、有名人たちの発信が「生きづらさを抱える人」にとって力になることを願っています!