安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也被告の初公判が2025年10月28日、奈良地裁で開かれました。
初公判にあたり、山上被告の身内(特に母親)に多くの人が注目しています。
事件のきっかけとされる旧統一教会への多額の献金、その背景には家族の苦しみと深い後悔がありました。
長年沈黙を守ってきた母親は、最近になって取材に応じ、自らの言葉で心境を語っています。
どこで、どんな生活を送り、信仰との向き合い方はどう変わったのでしょうか。
この記事では、山上徹也被告の母親の現在の生活や心境、そして宗教との関係についてお伝えします。
この記事でわかること
- 山上徹也の母親の現在
- 山上徹也の母親はなぜ多額の献金をしていたのか
- 山上徹也の母親は今どんな思いで暮らしているのか
山上徹也の母親は現在どこで何をしてる?

山上徹也被告の母親は、現在、
奈良県内の単身者向け集合住宅で暮らしていると報じられています。
年金を頼りに、ひっそりとした生活を続けており、近所付き合いもほとんどないといいます。
ただ、完全に孤立しているわけではなく、地域の支援者がときおり見守っているとの情報もあります。
生活は決して楽ではないものの、周囲に迷惑をかけないように静かに暮らしているようですね。
2024年ごろ、母親は一部メディアの取材に応じ、「私が母親じゃなかったら、ここまで追い詰められることはなかった」と語りました。
その言葉からは、今も深い後悔と自責の念が続いていることが伝わります。
山上徹也の母親はなぜ旧統一教会に1億円を献金した?

長年にわたる献金の背景には、家族を失った苦しみと宗教への依存がありました。
その行動が、やがて家庭を大きく揺るがす結果へとつながっていきます。
入信のきっかけは夫の死と長男の病気
母親が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に入信したのは1984年。
夫が自殺し、長男が重い病を患っていた時期でした。
心のよりどころを求めて宗教に救いを求めたとされます。
入信当初は、地域の信者として静かに活動していたものの、1991年ごろから献金を本格化させたと報じられています。
家庭資産の大半を献金し生活が崩壊
山上被告の母親は、総額1億円以上を献金したとされます。
母親の旧統一教会への献金は1991年から1998年ごろまでに総額1億円に上っていた。
引用:Yahoo!ニュース
献金に使われた主な資産は以下の通りだと言われています。
・父親の生命保険金:約3,000万円
・祖父からの遺産
・自宅や土地の売却益
こうした献金によって家庭は急速に困窮し、1998年には自己破産に追い込まれていきました。
破産後、返済交渉によって約5,000万円が戻ったものの家計は立て直せず、家族は離散。
山上被告の兄は自ら命を絶つという悲しい結果を迎えます。
事件後、母親は教団との関係を断ったとする報道がある一方で、今も心のどこかで信仰を手放せずにいるという声も聞かれます。
信仰と現実の間で揺れる思いが、現在も続いているのかもしれませんね。

山上徹也の母親はいまどんな思いで暮らしている?

事件後、母親は公の場にほとんど姿を見せていません。
それでも、時折伝えられる近況からは、複雑な心境がうかがえます。
法廷出廷の可能性と今の暮らし
報道によると、母親は息子の裁判で弁護側証人として出廷する可能性があるといわれています。
これまで沈黙を貫いてきた母親が、法廷でどんな言葉を口にするのか注目が集まっています。
現在の生活については詳しく公表されていませんが、近隣との交流を避け、外出を控える慎重な暮らしが続いているようです。
以下は、報道などで伝えられた母親の様子です。
・報道陣の前には姿を見せていない
・弁護側証人として出廷予定と報道
・支援者に感謝の言葉を伝える場面もある
こうした情報からも、社会との距離を保ちながら、周囲に迷惑をかけないように静かに暮らしていることがうかがえます。
後悔と向き合いながら静かに生きる日々
母親はこれまで、「自分の選択が家族を不幸にした」と語り続けています。
それでも支援者への感謝を口にするなど、少しずつ前を向こうとする姿も見られます。
また、「事件をきっかけに多くの人が宗教問題に関心を持ってくれた」とも話しています。
その言葉には、同じような苦しみを抱える人たちへの思いや祈りが感じられますね。
深い悲しみを抱えながらも、静かに人生を見つめ直しているのかもしれません。
「原因は献金だけではない。家族での愛の問題」
山上徹也被告の母親は、事件が起きた原因についてこのように語っています。
事件が起きたのは「献金だけが原因ではない」
引用:TBS NEWS DIG
愛の問題だと思う。家族での愛の問題。申し訳ないと思っていますよ。私が母親じゃなかったら、ここまで追い詰めなかった
引用:TBS NEWS DIG
これ以上詳しく公表されていないので憶測になりますが、
要するに「子どもに対する私(母親)の愛が足りなかった」ということなのでしょう。
まとめ
山上徹也の母親の現在について、わかったことは以下のとおりです。
▪現在は奈良県内の集合住宅で年金暮らしをしている
▪旧統一教会に1984年から関わり、1億円超を献金したと報じられている
▪献金によって家庭が崩壊し、自己破産や家族の悲劇を経験した
▪事件後は取材に応じ、「母親としての責任」を悔やむ言葉を残している
▪現在は静かに生活し、息子の裁判で証人出廷する可能性がある
母親の歩みは、事件の背景を理解するうえで欠かせない一要素といえます。
今後も公判や報道を通じて、母親の動向に注目が集まりそうです。
